【三冠王と無冠の帝王、二人の天才は何が違ったか】
三冠王落合博満、無冠の帝王清原和博。
野球史に残る二人の天才。
一方は三度の三冠王をはじめ数々のタイトルを獲得
一方はあともう一歩で何度も逃す

その二人の違い、差は何処から生まれてきたのか、

三冠王と無冠の帝王、そこにある差や違い。
技術や身体能力、センス、精神性、人間性と色んな要素がある中で
特に大きく違うのが「発想」の違いのように感じる。

清原和博は、ホームランを増やして成績を向上しようとした時、
パワーを向上させる(飛距離をアップさせ、ミスショットを減らす)ことが必要だと考え、ケビン山崎に師事し、筋力トレーニング等での肉体改造に励んだ。
彼はホームランを増やすためには飛距離を、パワーを増やすという発想だった。

対する落合博満は、ホームランを増やすためにホームラン性ファールボールを如何にホームランにするかを考えた。

周りの選手たちが、ホームランを増やすために筋力トレーニングに励む中で、そういった考え方を彼は持っていた。
更に彼は素人にこそ大事な視点があるということで、奥さんの発想や何気ない一言を常に試し、取り入れていった。

三冠王と無冠の帝王、二人の天才。その違いを生んだ要素は数知れない。でもその中でもこの「発想」の違いは大きいのかもしれない。その違いが適者生存の世界において大きな差を生み出したように思う。

もし清原和博が落合博満に頭を下げてでも学んでいたら。当時、松井よりもイチローよりも清原和博という選手が好きだった僕はそんなことを思う。