これからのソーシャルビジネスについて(2013年時点)

『これからのソーシャルビジネスについて』
これまでの日本のソーシャルビジネスといえば社会問題解決型・社会貢献型が一般的だった。これは例えば障害者雇用の問題だったり、ホームレス支援の問題のように一言で多くの人がその社会問題性を理解できるようなものが多い。
ただ2013年となる今年はその型にははめ込まれない次の感性の次元となるソーシャルビジネスの概念が顔を出してくるように思う。
一般的にいわれるゆとり世代というのはこれは、「感性の世代」だと僕は思う。これには2つの側面がある。一つはどんなに頑張ってきた人間でも「ゆとり世代だから」という一言で育ち、今まで以上に自分たちの世代について、自分について一人一人が向かい合った世代であること。2つめは今までの日本社会が創りだした幸せへのステレオタイプが崩壊し、信じる先を全体としては見失った世代だということだ。
そんな世代がつくりだすソーシャルビジネスの概念として次の3つが2013年登場してくるのではないかと思う。
1つ目は漢方型ソーシャルビジネスである。これは従来の社会問題型が西洋医学における薬のように対象を明確化して解決していくのに対し、漢方のように一言で何にきくかは絶対的に明言はできないまでもじわじわと社会をいい方向にしていくより地道型なソーシャルビジネスとなる。
2つ目は予防医学型ソーシャルビジネスである。これは現在において殆どの人が気づかずにいる、又は気付こうとしていない問題やこれからこのままでは問題になっていくことを先取りして、それこそ予防医学のように予防するために活動していくソーシャルビジネスだ。
3つ目は社会構造型(宣言型・政治型)ソーシャルビジネスである。これは常識を覆す圧倒的な専門性と先見性、フォーラム形成力によってこうやって社会構造を構築し社会構造を動かしていくと宣言し、社会を動かすソーシャルビジネスである。これら3つのソーシャルビジネス型は従来の型以上に誰もができることを誰もできないぐらい継続する、圧倒的な継続力。自分しかしないことを圧倒的にし続ける継続力。現場の中で行動し続け、高い先見性ななかで行動する力が必要といなってくる。

そうして従来型とこれらの3つの型が社会にでそろってこそ、はじめて日本の社会構造は次の形成へ進化する。

先ずは、ソーシャルビジネスの古いカタチの概念から次の広がりを多くの人々が持てるようになり、そして従来型が円熟期を迎えた時、次なる3つの型を支援し、支えることのできるソーシャルビジネスバンクを形成していくことである。

従来型とこれら3つの型が融合してつくられていく社会が非常に楽しみでしょうがない。