親子スポーツ教室では、以下のデポル3原則を徹底することで子どもの成長をサポートするサイクルを形成していきます。
①褒める・叱るではなく、感動する
②必要以上の管理はしない
③常に子どもとフェアである
成長サイクルのステップ
知ることよりも考え組み立てること デポル3原則から目指すこと
練習中に、「これは足が早くなるための練習」「これは遠くに投げれるようになるための練習」「この練習は今の〇〇くんにピッタシの練習だよ」といったように練習の意義を子どもに話します。
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その日の練習の最後に、これから一週間、家で頑張る事を
子どもに宣言してもらいます。
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練習中に、練習の意義は充分に説明しているので、
子どもは自分で練習メニューを組み立てる事ができ、
自分で練習メニューを“こんなメニューでやる”と宣言します。
ここでは子どもが自分で宣言することに意味があります。
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一週間後、子どもに一週間頑張った事を発表してもらいます。
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ここで、やって来た子どもには
“褒める”ではなく、指導者が喜び感動します。
大事なことは、宣言したことを自信満々に発表できるかどうかです。
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そして、やって来なかった子どもに対しては
“叱る”ではなく、指導者が悲しむ残念がる。
最初のうちは、運動が苦手だったり好きでない子どもはやはり家でできないものです。でもそこで叱ったり、怒るのではなく、正直に指導者が悲しむ残念がる。そうしていく中で自信満々に発表している子ども達との相乗効果もあり、はじめは家で練習をやって来れなかった子どもも自分の向上心の中で努力する習慣がみについていきます。
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決して、トレーナーがトレーニングを強要するような管理はしません。
大事なのは子どもの向上心の芽、行動を待つことです。親子スポーツ教室ではこちらがトレーニングメニューをつくり強要することは一時的な結果を生むとしても、長い目で見た時のプラスになるとは考えていません。
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そして、また次にやって来た子どもには、喜び感動する。
もちろん、本当に心の底から正直な感情として悲しみ残念がり、感動します。
この時、子どもも指導者も互いに正直にフェアな関係という事が大切なのです。
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すると、やって来なかった子どもは、次こそはという気持ちになります。
実際に、練習をやって来た子どもは、どんどん伸びていきますし、
発表しているので、どんな練習をやって伸びたのか、他の子どもにも分かります。
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そうしていく事で子ども達は、どう頑張れば伸びるのか、
自分で判断し、さらに効果的なメニューを組み立てられるようになるのです。
一時の結果だけみればトレーニングメニューを指導者がたて、それにそって子どもが練習する形のほうが簡単かもしれません。
でもそれで毎日するトレーニングは果たして努力をする習慣といえるのでしょうか。
多くの子どもが、トレーニングを管理している指導者の手から離れた途端にその習慣をやめてしまうのではないでしょうか。
私たちはスポーツの結果はもちろんですが、子ども達に社会で生きていくための力をスポーツを通して身に着けていただけたらと考えています。
①子どもが自らなりたい自分をイメージ・デザインする
②自分で、なりたい自分像から自ら考え、トレーニングを組み立て、習慣化
③習慣化されたトレーニングにより目指す自分に確実になっていく成功体験を経験
④スポーツに留まらず勉強面や生活面でも目指す自分に対する習慣、努力が身につく
⑤自己実現力をもち、自ら考え、壁を乗り越え、生きていく姿勢が身につく
そんな子ども達が増えていく場がこれからの日本社会に必要であり、親子スポーツ教室にはそういった場の一つとして子どもの成長をサポートしていく責任があるとスタッフ一同考えています。
運動が得意なAくんの場合の実例
運動教室にくる前から、かけっこが速かったAくん。
いつも練習ではみんなより多い回数をこなし、練習後の発表では誰よりも厳しい練習メニューを自分でつくりあげて宣言。
指導スタッフが驚く量を常に毎日続け、日を増すごとに成長するとともに、メニューもより、論理的なものに、
今は小学3年生ですが6年生になる頃には100メートル12秒台を目指して頑張っています。
運動が苦手なBくんの場合の実例
Bくんが運動教室の体験にきた時は、親御さんが何とか無理やり連れてきた様子。
体験が始まる前は好きなゲームの話をたくさんしてくれました。
でも体験から5分、はじめて自分の中に眠っていた身体感覚と会話をして、運動の楽しさを実感したようで休憩中にも自らトレーニングに励む姿が。
時に、アスリートのような表情もみせてくれました。
体験から入塾して、始めの頃は、練習後の宣言するトレーニングも一つのものを三回ほど
それでも次週の発表では「忙しくてできなかった」と理由をつけて一週間でできた日は一日あるかどうか
本当に根っからのゲーム好きでトレーニングの習慣はさすがに難しいかなと思いました。
でも練習と発表を繰り返していく中で徐々に宣言する練習量も増え、走り方も力強くなりついには今年の運動会で1位をとったそうです。
今では体調が悪いからと親御さんが今日は休むように進めても「出来る範囲で練習頑張りたい」と自ら練習に参加するまでになりました。
まだ運動がダントツで得意というわけではないですが、身体を動かす楽しさと、なりたい自分をイメージしてその自分になる楽しさの中で日々を楽しんでいる姿が印象的でBくんの今後がスタッフ一同楽しみです。
感動のスパイラルについて
子ども達は体験教室にて開始5分で本来の自分の身体感覚に出合い、そこでこれからの自分の取り組み次第でつくられていく未来を感動的に想像し、目指すようになります。
そこからの取り組みの中で子ども達はいろんな感動に出会っていくでしょう。
その中で、指導スタッフも子ども達の想像を超える成長に感動と驚きの連続の日々を送ります。
お互いの行動、成長に感動しあう場がそこには生まれます。
「感動」が軸としてあることで「褒める」「叱る」というものはその循環の単なる一部分となります。
そういったスパイラルの中では、例え、子どもを叱るようなことがあっても子どもは叱られながらも笑顔になります。そして叱られたところを実直に修正します。そこにある確かな信頼関係・・・
正直なところ、まだ私たちはそこのメカニズムについて解明はできていません。
ただ、子どもも指導者もお互いの行動や成長に感動しあう関係ができているのならば、そこに今まで自分たちがイメージしていたモノ以上の結果や成長がついてきました。
時々、親子スポーツ教室では「エンドレスダッシュ」というメニューをおこないます。これは、走る距離を決めずに全力で走れるところまで個々の判断で走り切ろうというメニューです。
このメニューをはじめて導入した時、トップの子で150メートルぐらい走れれば十分だろうと思いました。最初から全力で走れば小学生低学年ならそのぐらいで落ち着くだろうと。
でも実際にやってみると、みんな走るのを止めません。距離がのびればのびるほどその時の全力を持って走り、ついには全員が全力でダッシュから1キロ以上を自分の意志で走ってしまいました。
そこには「根性」や「頑張る」というような言葉はありません。
ただ、子ども達がそこに何か「心地よさ」を感じてくれたのだと思います。
練習後も全員、へとへとなもののどこか楽しそうです。
そしてもっとも驚いたことに次の週に子ども達から出た言葉は「先生、今日もアレやりたい、エンドレスダッシュやりたい」
こういう時、子どもの感性、感覚、そして行動に親子スポーツ教室ではいつも感動させられっぱなしです。
最初は指導者の僕らが子ども達に感動を届けます、でもそれ以降は多くの場面で子ども達から感動を与えられぱなっしです。でもそんな感動のスパイラルの中で互いに成長していることを日々感じさせられます。
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