アラスカに19年間住み続け、惜しくも43歳で亡くなられた星野道夫(1952〜1996)の写真と文章、そして彼の生き方、まなざしが僕は心底好きだ。

まだ小学生だったあの日、星野道夫が亡くなったニュースの衝撃は今でも覚えている。

彼の死後、月日の経過とともに彼を慕う人が増えていくこの社会はやっぱり何だかんだで素敵なのだと思う。

星野道夫がテレビ番組取材中にヒグマに襲われて亡くなられたとき、池澤夏樹さんが「週刊朝日」に寄せていた言葉はずっと僕の中に残り続けている。

「アラスカに、カリブーやムースやクマやクジラと一緒に星野道夫がいるということが、ぼくの自然観の支えだった。彼はもういない。僕たちはこの事実に慣れなければならない。残った者にできるのは、彼の写真を見ること、文章を読むこと、彼の考えをもっと深く知ること。彼の人柄を忘れないこと。それだけだ」

小学生の頃から高校生までずっと僕の学校の机の引き出しには常にある一冊の本が眠っていた

『ノーザンライツ』という題名のこの書物を僕は小学生の頃から所有し常に手元に置きながらも大学の時まで深く読もうとしなかった。

でも今はこの本が一番星野道夫を感じられ好きなのかもしれない